先日、はあちゅうさんの結婚のデメリットは山盛り!?はあちゅうのおひとりさま結婚論が話題になり、そしてそれに対するアンサー記事としてやまもといちろうさんの結婚のデメリットをはあちゅう女史は語り、私はデメリットを愛して生きる、西村くんの結婚とは、人生最大のリスクである。記事が続々と回答されました。
はあちゅうさんは「結婚したら負け」と言いながらデメリットを多く語るのですが、そもそも結婚するメリットが少なすぎるとおっしゃるんですね。
それに対して既婚で子供もいる世帯のやまもと氏と西村くんが、「結婚っていいよ、子供を持って、自分のためだけでなく、誰かのために、つまり愛する家族と一緒に人生を歩んでいくこともすごくいいんだよ」、とか「結婚のために諦めるものもあったよ」、というアンサーが寄せられたんですね。
はあちゅうさんの気持ちはすごくわかる
たしかに、はあちゅうさんの気持ちはものすごーくわかります。私も結婚前はそうでした。
私は子供ができて結婚したタチですが、ほんと今でも、子供がいなければなぜ結婚するのかがわかりません。(いやまじで)
夫に怒られそうですが、当時バリキャリ志向だった私は、「結婚なんていつぞや、なぜするのかわからない。付き合う期間が長いと結婚すればいいのか?タイミングは?いつか子供は欲しいけれどそれは今じゃない」みたいに思ってました。
自分だけの人生が、別の人間と歩むことになる不自由や、うまくいかなかったときのリスクを考えると、デメリットしかないですよ。
人間を育てるって、すごい。
独身時代に頭で考えるだけだと、たぶんそうやってデメリットばかり浮かんでくるんじゃないかなーと。
こちらのエントリでも書きましたが、子育てってしんどいときはしんどいです。自分の時間もなくなるし。
でも、実際、結婚して、子供をもうけて、ひとりの人間を育てるって、すごいですよ。
ここで私は、いい、悪い、ということを言いたいのではありません。単純に、ひとりの人間を命がけで産んで、責任を持って育てるって、ほんと壮大すぎてすごいということが言いたい。
独身時代には絶対に気付けなかった、いや気付く余地もなかった観点が生まれてくるんです。
たとえば、小さなことでいうと、子連れでベビーカーで電車に乗るとき、どこにエレベーターがあるのかということを常に考えながら移動するし、子連れでお出かけしても、次いつどのタイミングでおむつを替えようかとか、とにかく色んな事を考えながら生きるようになる。
ベビーシート付きのトイレがトイレ内にひとつしかなかったとして、そこは子連れ用だから入らないでおこうとか、エレベーターはベビーカーや車いすの人が優先だからそのスペースを空けるためになるべく階段を使うとか・・・。
独身時代に、そんなこと、気付けていなかったんじゃないか、周囲の人に失礼なことをしていたんじゃないかと、今でもすごい思います。
人生は一度きり?いや、二度味わえる
でも、そうやって1年と2ヶ月、子育てをしていると、気付くことができるのはそれだけではありません。
「子供ってこんなに泣いて寝なくて、でも立ちながら抱っこしたら泣き止む・・・えぇ・・めっちゃしんどいやん・・なにこれ・・・!」
「教えてもいないのに、母乳をこんなに一生懸命吸えるなんて・・・いのちってすごい・・・!」みたいな、
ああ、自分ってこんなふうに親に育ててもらったんだ・・・!
という感動が味わえます。
自分の記憶のない人生を、親という別の立場でまた一緒に歩むことができるんです。
こんな体験って子育て以外にできるんでしょうか。人生をもう1回、別の立場で、パートナーと、自分が命がけで産んだ子供と一緒に歩めるんですよ。
それはまるで、鍋における雑炊のよう。なくてもいいけれど、あったら鍋の味も二度味わえるんですよね。
はじめの具は思いっきり楽しんで食べて。もちろんそれで終わりでもいいけれど、また別にご飯を入れて薬味を入れて、お腹いっぱいになってもいい。
人生は子育てで2度美味しくなる。そう、雑炊のようにね。by 注目の若手クリエイター・しもつくんより。
最後に、1年以上前に自分がつぶやいたツイートをもって、シメたいと思います。
自分が生きてきた人生を『勉強』と定義するなら、子育ては『答え合わせ』。この、もう1度別の立場で人生を子供と一緒に歩むという感覚、伝わるかなぁ。視点が全然違うの。わかるかなぁ。 #kosodate #ikuji #wmjp
— まなしば(Manami Shibata) (@manami1030) 2014, 3月 4
おしまーい!まなしばでした。
※この記事はしもつくん、らふらくのタクスズキくん、たじまくんと夫と私でキムチ鍋の会合をしたことによりうまれました。しもつくんの名言に敬意を込めて。