男性の育休で議論を巻き起こした自民党議員、宮崎謙介さんが不倫騒動を起こしてそれを認め、謝罪しなおかつ議員を辞職するという話題が飛び交っている。
私はこれをみて、もうさすがに他人事ではなくなったので、ちょっと書こうと思う。
この宮崎さん、私が学生時代のときにお世話になった人なのだ。
パッと読むための見出し
事の発端ー国会議員が育休取得を主張
事の発端は、宮崎さんが「国会議員であっても、男性の育児休業を取得できるようにすべきである、制度をつくるべきだ」と、主張したのが始まりだった。
ここで物議を醸し、国会議員は民間よりも恵まれているんだから、慎むべき、といった反対意見と、国会議員こそ育休を取らないと民間でも進まないでしょう、という意見に二分した。
男性の育休を応援したい私個人的には、後者のほうが効果的だと思っているので、NPO法人の駒崎さんなどもそうだけれど、国会議員の育休は応援している。
メディア「サイボウズ式」でもあがっていたように、NPO法人ファザーリング・ジャパンの方々、それからイクメン社長として有名なサイボウズの青野社長たちと、男性の育休取得について前向きに議論されていた。
参考:「どうなる? 議員の育休」──宮崎議員と男の育休を語る
「育休」と「不倫」が同居するニュースに違和感
ところがどっこい。
突然現れた宮崎さんの不倫疑惑。これには駒崎さんも驚きを隠せない様子で、育休と不倫は切り分けて考えてほしい、と2日前にブログにも書かれていた。
参考:宮崎議員は嫌いになっても、男性育休は嫌いにならないでください
こうした「せっかく応援していたのに、裏切られた」という気持ちは、よく分かります。残念な気持ちになったのは、僕も一緒です。
しかし、彼個人と、彼が提起した問題とは、慎重に切り分けたいと思います。
〜中略〜
(報道が事実ならば)宮崎議員は間違いを犯しました。しかし彼が主張した、「男性国会議員も、育休を取ってもいい」という考えは、今でも正しいと思います。
ほんとその通りだと思う。
私もこういう政治制度を作っている人たちの「男性の育休」の意義はとてもあると思っていて、それが民間に広がるべきだと思っているからだ。
男性の家事育児参加がママたちを救い、ママも働きたいという余裕も生まれたりするから。このブログでも、夫の育休について、一緒に育休してきたことを発信してきた。
宮崎さん、しっかりしてよ
前述したように、私は就職活動でこの宮崎さんにはお世話になった。
私の学生時代なので、ちょうど6年前ほどだけれど。(めっちゃ前じゃん・・)
当時宮崎さんは議員じゃなくて、ネオトラディション(通称:ネオトラ)という会社の代表をしていて、就活の学生と企業とをマッチングさせるビジネスをしていた。
私はこの宮崎さんにどこで出会ったのかを詳細には思い出せないけれど、京都の学生が集まるセミナーで、この宮崎さんにお会いした(ような気がする)。その主催が宮崎さんだった。
そこでは、有名企業の人事担当者たちがきて会社説明会をして、学生と企業が出会える機会を作ってくれたり、それから宮崎さん自身が就職活動のアドバイスに乗ってくれたりと、お世話になった。
とくに当時は京大生対象のセミナーをやっていて、私も紛れ込んで参加させてもらっていた。そこで学生同士のつながりも増えたりして、感謝している。
内定が出た時も報告したら、喜んでくれた。
それからお会いすることはなかったけれど、Facebookなどではつながっていて、気付いたら議員さんになっていて、私含め周りの学生たちも「頑張ってください!」と応援するメッセージを残していた。
そして「男性の育休取得」の話題で、ふたたび宮崎さんが登場した。
私自身も、そんな宮崎さんの育休取得を応援していた。と思ったら、「不倫」という文字があらわれて、ああ、なんだこれは。という気持ちになった。
宮崎さんが私のことを覚えているかはわからないし、最後にお会いしたのがもう数年前なのでとやかくいう権利はないけれど、
「本当ね、しっかりしてよ、なにしてるんだよ。」
っていう気持ちでいっぱいだ。
奥さまの金子さんの懐の大きさには考えさせられるものがある。
不倫疑惑が報じられた宮崎謙介議員に、出産直後の金子恵美議員が、「恥をかいてきなさい」と言い放った。
今回の報道を受け、入院先の病院で話し合いを持った2人。
関係者によると、金子議員が、「洗いざらい話しなさい」、「やり直す気はあるの?」と問いただすと、宮崎議員は「やり直したい」と応えたという。
金子議員は、「じゃあ、恥をかいてきなさい」、「しっかりしなさい」と話した。
妻の金子議員は、この場で、宮崎議員を厳しく叱責(しっせき)したうえで、記者会見で、しっかりと説明責任を果たすことを夫に求めた。
参考:自民・宮崎議員不倫疑惑 妻・金子議員「恥かいてきなさい」
子どもを妊娠中に不倫なんてされたら、いったいどんな気持ちになるんだろう。
普通ならきっと離婚だろう。
すべてを受け入れて「恥をかいて出直しなさい」なんて、できた奥さんだ・・。
この騒動について話した会見の中で、宮崎さんは不倫のことをこう認めている。
「私は、その時に、どうにかしてごまかせないものかと、考えてしまいました。正直なところです。お互いが黙っていれば大丈夫だからというふうに、考えました。恥ずべき思考であり、行動だったと思っています」
!!!
ごまかす!
黙っていればばれない!?
不倫をする男性の気持ちってきっとこんなのなんだろうな、と思ってしまった。
むしろこういう気持ちだったからこそ、以前も女性問題があった、だとか言われているんだと思う。
火のないところに煙は立たない。
反省して出直してきてほしい
そして物議を醸して色んな人を巻き込んだ上で、色んな人を残念な気持ちにさせたことを、反省してほしい。
ただ、いさぎよく認めて説明して、議員辞職の決断をしたことは素晴らしいと思うので、出直してきてほしい。
ここまで話が大きくなると、将来がどうなるかはわからないけれど、まずは奥さんに感謝して、立派にお子さんを育ててほしい。
これを読んでくださった方へ
私は正直、「男性の育休」「不倫」という、相反する言葉が同居した見出しをみたとき、とても違和感を感じました。
「イクメン」と「不倫」なんて一緒に存在してはいけないというか、一緒に混在するはずがないというか。
それを、知り合いというか自分自身関わったことのある人にそれを提示させられてしまって、心のざわつきを抑えられない。
たぶん、男性の育休を推進したい人は、とてもがっかりしたんじゃないかな。「おい宮崎議員、なんだったんだよ」って。何ならちょっと邪魔された、って思ってるかもしれない。男性の育休を応援する私としても、なんだかその応援ムードを壊された気分。
男性の育休というのは、本当に素晴らしいんですよ。
夫婦での会話がたくさんできるし、夫が家事育児に積極的に参加することで、女性が活き活きと働けたり、それから第二子出生率の向上にもつながっているんです。
夫の家事育児参加の時間が他国に比べて少ない日本は、ママに負担がいって、少子化の1つの原因にもなっているくらい。
だからこそ、この男性の育休取得というのはみんなやるべきだと思っているし、そういう意味で宮崎さんが提示した「国会議員の育休」っていうのは大変意義があると思う。
だからこそ、宮崎さんの不倫と、男性の育児休業というのは、べっこにして考えてほしい。です。
下の記事を読んで、実際育休を取得予定という男性の知人が出てきていて、とてもうれしく思っているし、今後もこういうことは発信していきたいと思います。
なんだか居ても立ってもいられなくなって、記事にしました。おしまい。