子供を産んでから、自分のなかで圧倒的に変わった価値観があります。それは「時間に対する考え方」です。
学生のとき、独身のとき、それから結婚してからも、基本的に時間というのは自分のものでした。自分のために使える自由なものでした。でも、その価値観ががらっと変わったんですよ。
パッと読むための見出し
何のために子供を保育園に預けて働くのか
こちらのエントリでこんなことを書きました。
仕事といえど、家計を助けるためといえど、自分の自己実現のためといえど、
その仕事は本当に、子どもを預けてまでやっている、胸を張れる仕事なのか?
ただ時間をお金にかえているだけの仕事じゃないのか?
子供を預けてまでやっている仕事なのか?という自問自答を投げかけているのですが、この考えに至るまでには、そもそも時間に対する考え方の前提があるんです。
時間は自分のものだけじゃない
よく、子供が生まれると、「子供中心の世界になる」っていうじゃないですか。それは、今までは自由に選んで使っていた「時間」とそれにともなう「行動」をすべて自分でコントロールできていたから、そういう概念になるのです。
もちろん自分の意思で選べない状況もありますが、基本的に日々の生活というのは、自分が選択できる範囲で動いているはずです。
その状況が、子どもという自分よりも優先順位の高いものがあらわれるとそれが一気に崩れます。
優先順位が高いがゆえに、自分が割く「時間」と「行動」は子供ありきのものになり、それは子供と一緒にいるべき「時間」であり、子育てすべきものになるんです。
するとどうなるか。
夜遅くに帰宅して疲れた体を横にしながらSNSをしたり
こうやってブログを書く時間だったり
明日までに終わらせないといけない仕事の残業時間だったり
友だちとランチをしている時間も
子供にあてる時間になるんです・・!
もう「完全に自分だけの時間」はなくなり、子供と向き合う時間だったり家族と接する時間なんですよね。家族の優先順位が高いから。
とはいえすべての時間を子育てに充てるというのは非現実的だしできないので、実際はどこかで折り合いをつけながら、子供という高すぎる優先順位とたたかいながら他の活動をしていくんですが。
夫(妻)の時間も割いているんだという意識
でも、子育て以外に時間を割く場合、自分の時間を割くというだけではありません。それは、もし子供をパートナーである夫もしくは妻に預けて時間を作る場合、そのパートナーの時間も割くということです。
つまり子育て以外の活動時間には2倍、3倍ものプレッシャーがかかってくるんですね。やりすぎ?私だけ?w
でも夫と話していていつもそういう話し合いになります。逆もしかりで、夫が自由な時間は私の時間も割いているという”大切な時間”という意識がお互いにあります。時間のシェア感覚といいますか。
子育て以外の活動の時間に重みがあるから、生産性の高い成果を期待する
だからこそ、子育て以外の活動には生産性を求めてしまいます。時間をかけるならその中でベストなパフォーマンスを。いつも夫婦でプレッシャーをかけあいながら、今日も私は記事を書き、夫はコードを書いて。
仕事でも、だらだら残業するという働き方はしません。というかできないですよね。
私も新人1年目や2年目のときはそれはもう時間を割いて働きましたが、今はもっと優先順位の高いものができたのでそれはできません。でも逆にこれはワーママ、ワーパパの強みであると思います。決められた時間内でパフォーマンスを発揮するという感覚になるからです。
まとめ
我が家ではこれが理想論で動いていますが、でも生産性ばかりを追っていると、どこかで崩れそうになるんですよね。もちろんずっとできるものではないので。とはいえ時間に対する意識はめちゃくちゃ変わりました、というお話でした。