突然なんですけど、ドラえもん映画を見ていて思ったことがあるので、書き出してみます。
小さい頃からドラえもん映画を見てきたわけですが、最近子どももドラえもんが好きで、Amazonプライムビデオ
昔の大山のぶ代時代のドラえもんから、最近の水田わさびのドラえもんも色々見るわけです。
で、やっぱり面白いな・・・って思うのは大山のぶ代時代のドラえもんが多いのだけれど、なんで面白いのか?って考えていたら言語化できそうだったので書き出します。
①冒険に出る動機付けがスムーズ
面白いドラえもん作品っていうのは、なぜその冒険に出るのか?行かなければならないのか?がきちんと描かれていて。無理矢理感がないんです。
「家に辟易して家出する」「ひみつ道具が突然こわれる」「ドラえもんが未来の抽選で旅行を当てる」とかそういう、まあなんでもいいんですけど、何かしら冒険に出る理由が描かれています。
最近のはいきなり「さあ出発だ!」って感じで最初から置いてけぼりにされるときもあるので、大人になった自分としては、「なんで?」って思っちゃうんですよね。
②教育的コンテンツを入れながら、新しい世界を見せてくれる
やっぱりドラえもんの醍醐味って、教育的コンテンツだと思うんです。
教育的コンテンツっていうのは、例えば、「銀河超特急」の話なら、宇宙の惑星について教えてくれたりして、新しい世界を見せてくれるんですよね。
あとは環境問題も多いです。自然破壊、オゾン層破壊とか、絶滅動物とか。そういう小学生の理科で出てくるような話を、ドラえもん上で取り扱ってくれている。歴史関係も多いですね。
これは作者の藤子・F・不二雄さんが、かなり勉強されて物語に取り入れたって、川崎の藤子・F・不二雄ミュージアムに行ったときに知ったんですが、なるほどなと。
理科で習ったあととかに、ドラえもんを見てその話題が出てくると、復習にもなるし、教科書ではよくわからなかった話も、ドラえもんで見ると「あ〜あの話か、なるほどな〜」ってなるんですよね。
これは「ドラえもん」のアイデンティティの1つでもあると思うので、最近のものにももっと取り入れてほしい。
③それぞれのキャラクターの良さ、長所が描かれている
例えばのび太なら優しさとか射的、ジャイアンなら勇敢さとか、そういう個々人の長所があるじゃないですか。
そういうのが違和感なく取り入れられている作品は良い。
特に、キャラクターのパーソナリティの部分(のび太だったら優しさだとか)、そんなところに人は感動したりするんですよね。
④シュールな場面も多く、見ていてほっこりする
なんか昔の作品ってシュールなものが多いです。狙ってやってるのかわからないけれど、クスっとなる部分が多い。
みんなの仲の良さとか、そういうのを見ていてこちらもそっちに混ざりたいなって思わせてくれるんです。
最近のものもほっこりするシーンはもちろんあるんですけど、子ども受けを狙っているような演出が多くて、それはそれでどうなの?って大人になってしまった自分は思うときがあります。
のび太のお尻が出てしまうシーンとか、子どもは大笑いするから、それは子供受けとしてはバッチリなんでしょうけど、ちょっと安直すぎるというか、簡単に笑いを取りにいける方向に向かわないでほしい・・(わがままです)
⑤「ひみつ道具」縛りがある
もちろん物によるんだけれど、どこでもドアが使えなくなったり、ドラえもんが不在になったり、ポケット自体使えなくなったりとか、そういう縛りがある方が、ドキドキハラハラ感が増して面白いです。
ぶっちゃけドラえもんっていう存在自体がチートみたいなものなので(極論)、冒険に出ても、ドラえもんがいるだけで簡単にクリアできてしまうんですよね。
どこでもドア使えばあっちに行けるじゃん!とか、家に帰ってスペアポケット取りに行けば終わるじゃん!みたいな。(極論)
だけれど、やっぱり面白い作品っていうのは、簡単に”ヌルゲー”にならないように描かれている。
当たり前かもしれないけれど、それを怠らずに描かれている作品は、面白いと思います。
で、長々と書いてきましたけど、そんな私が一番好きなドラえもん映画作品が、「映画ドラえもん のび太の太陽王伝説」という作品です。
これはのび太がめちゃくちゃ活躍してかっこいい作品です。何回見ても面白い。
音楽も気合いが入っていて臨場感があります。
ぜひ見てみてほしい。